猫の為のハーブ キャットニップについて

猫が好む香りを放つ植物のひとつにキャットニップがあります。猫のストレス解消や運動不足解消、またはサプリメントとして、そのハーブ効果も期待できます。

では、マタタビのようなものだ、と考えてよいのでしょうか?

キャットニップ…日本名は「イヌハッカ」
学名 Nepeta cataria
分類 シソ科イヌハッカ属
英名 Catnip(キャットニップ)
和名 イヌハッカ
種類 多年草
原産地 ヨーロッパ・南西アジア
含有成分 ネペタラクトン、タンニン、カルバクロール、ゲラニオール

イヌハッカという名前より、英名のキャットニップの方が猫の愛好家にはわかりやすいですよね。イヌハッカというと犬の為のものなの? なんて思ってしまいますから。

西洋原産のこの植物が日本に帰化植物として入ってきたとき、「ちょっと変わったハッカの味がするなあ」「でもハッカよりも味が落ちるなあ」という評価だったことが伺えます。

和洋食文化の違いの為に「ニセのハッカ」「質の落ちるハッカ」の意味合いでイヌハッカと名付けられたようです。日本では古くから「イヌ」が頭に付くと「ニセもの、本物より劣る」という意味で使われていたのです。

犬好きの方には受け入れられない名前の由来にまつわるお話ですね。
キャットニップは「西洋マタタビ」と呼ばれるが、マタタビではない

catnip の日本語訳を調べると「木天蓼(もくてんりょう)」と出てくることがあります。木天蓼とはマタタビを指すことばではありますが、生薬としてのマタタビを表すときに使われる名前です。

確かにマタタビも猫が噛む(=cat nip)植物ですが。キャットニップはマタタビではありませんから、木天蓼という日本語訳は間違っています。

日本では古来からマタタビは生薬として使用されていました。イヌハッカは西洋原産であり、マタタビより後に日本に登場したので、「西洋マタタビ」と呼ばれることもありますが、「西洋木天蓼」とは言いませんし書きません。

西洋では古くから薬草として使われていた

キャットニップには発汗・解熱・鎮痛作用があることから、古代ローマ時代から薬草として使用されていました。

キャットニップの若葉にはカルバクロール、ネペトール由来の芳香があり、肉の香り付けに使用したり、ハーブティーにしたり、新芽はサラダとして食したり、広く家庭料理に使われています。気管支炎、鼻づまり、消化不良の時にも利用すると良いと言われています。

学名のcataria には ラテン語の「猫に由来した」という意味があるくらいですから、
古くからこの植物が人、猫ともに愛用されてきた歴史を感じます。

マタタビの原産が日本、朝鮮半島、中国と言われているので、ヨーロッパにはマタタビ酔いする猫はいなかったのか? などと思ったことがありますが、ヨーロッパには「西洋マタタビ」と呼ばれる、このキャットニップがあったのですね。
マタタビとキャットニップの違いは

猫が香りを好み、刺激を受けてハイテンションになるところは同じです。

猫用のサプリメントとして使える点はマタタビと同じなのですが、使用に当たってはその違いを認識しておいた方が良いでしょう。

マタタビは蔓性の果樹。キャットニップは多年草。見た目が大きく違うということや、猫への刺激の伝達経路も違っているのです。
なぜ猫が好きなの?

キャットニップの精油にネペタラクトンという猫を興奮させる物質が含まれていることにより、マタタビに良く似た作用をすると言われています。

キャットニップは猫だけでなくトラやライオンにも作用するため、当初はネコ科動物で発達しているヤコブソン器官(鋤鼻器)に作用していると考えられていました。ヤコブソン器官は第二の嗅覚ともいわれ、フェロモンを感知する器官です。

しかしその後の研究によりヤコブソン器官がない猫でも、キャットニップに対する反応には変わりがないことがわかりました。
そして、キャットニップは脳の匂いを認識する嗅球で感知していることがわかってきたのです。キャットニップに反応する猫は全体の70%~75%までであろうと言われており、猫が反応するかしないかは遺伝子によって決まっているとのことです。つまり、約25%の猫はキャットニップに反応する遺伝子を持っていないため、全く興味を示さない、ということです。
キャットニップに興味を示さなかったとしても、その猫が特別変わっているとか健康問題を抱えている、というわけではないので、心配する必要はないのです。

マタタビの方が効果が強い

マタタビの方がキャットニップよりも猫への作用力が強いと言われています。その理由についても明確には知られていませんが、マタタビの方が中枢神経系に作用する様々な化学物質を含んでいるからではないかと言われています。つまり、マタタビラクトン類がより強い作用を引き起こしているのであろう、ということです。

キャットニップに関しては効力が弱いせいか、猫への影響を心配される人も少ないです。

基本的には安全な植物ですが、てんかんがある猫や、妊娠中の猫に使用するのは避けるべきと言われています。また猫の体質によっては嘔吐や下痢、倦怠感、過剰な興奮による攻撃性などが見られることもあります。これらの症状が出る場合は使用を中止しましょう。

猫の様子を観察しながら上手に使うことで、ストレス解消に効果があることは間違いありません。

最後に

キャットニップを使用したおもちゃで猫と遊ぶのは、猫のストレス解消にはとても良いことです。

また、キャットニップは蚊を寄せ付けないため、蚊よけにも使用することができます。
自宅で簡単に育てることができるので、猫のハーブとして育ててみるのも良いでしょう。

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