猫とマタタビのイイ関係とは?

マタタビと聞いて何を連想されるでしょうか?

まずは何をさておき「猫」ですよね。

「漢方薬」とか「生薬」ということばを連想された方は・・・さすがです。

ということは、マタタビとは、猫にとって「ネコ踊り」させるだけでなく、何かしら良さそうな効能があると期待させてくれるものですね。

ここではマタタビの効果について解説していきます。
マタタビとは

学名 Actinidia polygama
分類 マタタビ科マタタビ属
英名 Silvervine
和名 マタタビ
種類 落葉蔓性木本(つるせいもくほん)
原産地 日本 朝鮮半島 中国
含有成分 マタタビラクトン類
アクチニジン、ポリガモール、
ビタミンC、アミノ酸、ミネラル

マタタビを漢字で「木天蓼(もくてんりょう)」と書いているものもあります。この場合、生薬としての呼び名と思われた方が良いでしょう。
どんなところに生えているどんな木か?

日本各地に自生していて、ツルを他の樹木に絡ませて成長します。
たいていは山奥の沢沿いとか崖っぷちとか、発見しにくいところに自生しています。
マタタビの花は梅に似ていて6月初旬に咲くのでナツウメとも呼ばれるのです。
花は葉に隠れるように咲いていので、一層発見しにくいのですが、葉が花の時期になると白く変色するので、これを目印として探しに行くことも可能です。結実する頃には白くなった葉がもとの緑に戻りますので、遠くからは見つけにくくなります。

庭木や果樹の専門店で苗木を売っているのを見かけることがありますが、市街地や庭木としてはめったに見かけません。
大木に成長する前に猫がボロボロにしてしまうからとか言われていますが。庭に植えておくと猫が集まってくるのも困るので敬遠される人が多いのでしょう。

また、キウイもマタタビ科マタタビ属で、木の根や葉に猫を寄せ付ける香り成分であるマタタビラクトン類が含まれています。キウイの木にも猫を呼び寄せる効果があります。
猫がマタタビに出会ったら?
猫だけでなく、ネコ科の動物はみなマタタビに反応すると言われています。
ただし、反応の程度は個体差があり、猫でも「大大好き!」から「ふ~ん、これなんですかね?」までいろいろです。

このときの猫の反応を表す言葉も様々で、攻撃・興奮状態、トランス状態、泥酔・酩酊状態、ネコ踊り、恍惚状態、ゴロンゴロン…などなど、

「西洋マタタビ」とも呼ばれるキャットニップに比べると、反応を示す割合が格段に高く、反応の程度もより激しいですね。

マタタビに興奮しすぎて呼吸困難?

マタタビが猫に悪影響を及ぼすのでは、と心配される方もいらっしゃるようです。
マタタビの効果は20分程度で覚め、持続性は低く、常習性もありません。

マタタビで呼吸困難に陥るという話はまったく聞いたことがありません。これは何かしら違法ドラッグのようなイメージで捉えてしまった結果のウワサ話ではないでしょうか。
猫のヤコブソン器官がマタタビの成分に反応しているのであって、呼吸器系等に影響を及ぼすとは考えにくいです。
猫がマタタビを好むワケ

猫はマタタビが好き! とは言うものの…。

猫が興奮状態あるいは酩酊状態であると思われる時、猫はそれを喜んでいるのでしょうか?

もちろん、大好きということであって、嫌いならば近づきません。猫の本能がそうさせているので、日々運動不足だったりつまらなさそうにしている時に、ストレス解消にはとっても良い清涼剤と言えます。

自然界にこのマタタビがあり、猫がその恩恵を受けてきたというのは間違いのない事実なのです。
マタタビに含まれるマタタビラクトンが猫を興奮させている

猫がマタタビ酔い反応を示すのは、ネコの上顎、鼻腔の下にあるヤコブソン器官(鋤鼻(じょび)器官のことで、匂いを感じる嗅覚器官ではなく、フェロモン用物質を認識する器官)がマタタビに含まれるマタタビラクトン類に刺激されて、興奮状態を引き起こすと考えられています。

犬の嗅覚は猫の嗅覚の10倍以上で勝っているのですが、第二の嗅覚とも言われるこのヤコブソン器官の感度は猫の方が犬より勝っているのです。

この器官で他の猫の識別や発情期か否か、パートナーとしてふさわしいかなどを判断するために使われていると考えられています。
マタタビラクトン類がヤコブソン器官を刺激して、興奮状態を引き起こすと考えられています。

猫の発情期に、興奮度が高まって攻撃性が出てくる猫がいるように、マタタビに反応した猫がこのような攻撃性を出して、他を引っかいたりするのもこのためなのです。

この反応は10~20分程度であり、一過性ですし、マタタビによってヤコブソン器官が傷つけられるようなことはありませんから、適量のマタタビを適度に与えることにはまったく問題ありません。
ただ、袋に入れていたらその袋を飲み込んだりする危険がありますし、不衛生なマタタビの木を放置しておくことはやめましょう。
猫が反応するのはマタタビの実だけなのか?

ある友人夫婦が彼らの愛猫の為に山に分け入り、やっとのこと自生しているマタタビを見つけ、おすそ分けとして、枝、葉をおみやげに持って来てくれたことがあります。

「うちの猫は葉っぱに関心もたなかったし、枝もよく乾燥させないといけないのかしら、あまり反応がなかったわ」
とその友人は言っていました。
我が家の猫はというと、まだ乾燥しきっていない青臭い生木にも、みんなトランス状態に突入し、くねくね踊っていました。

猫と言えど、個体差がかなりあるものです。

身をよじり、クネクネ、ゴロンゴロン、時には攻撃的になるという猫のマタタビ酔いは、反応の程度も様々です。
ショップで売られているマタタビの実とは?

「マタタビの実」として売られているものは一般的にはマタタビの果実を乾燥したものです。もともと長めのドングリのような形状をした果実を乾燥させています。これは生薬名では天木実(てんもくじつ)と呼ばれています。

マタタビは子猫には与えません!

未成年者に飲酒をさせないようなものですね。
猫がマタタビに酔うのは、発情期を迎えるころ、第二の嗅覚と呼ばれるヤコブソン器官がマタタビラクトン類に刺激され、性的な興奮状態を得るからなのです。そのことから、猫も成熟してからのマタタビデビューが良いのです。
マタタビラクトン類に性的刺激を与える成分があるからなのでしょう、子猫は反応を示しません。おもしろがって早期にマタタビを与えて刺激を楽しむのはやめましょう。
8月齢、できれば1歳くらいの成熟期に達してからが良いです。

万病薬として与えたい場合は獣医さんと相談の上で
基本的には安全な植物ですが、てんかんがある猫や、妊娠中の猫への使用は避けるべきです。また猫の体質によっては受け付けない場合もありますので、猫の様子が気になる場合はすぐ使用を中止しましょう。
獣医さんに相談されるのが良いですね。
また、質が良く、安心して猫に与えられるマタタビについては漢方薬局で相談されると良いです。
マタタビは「生薬」と考え、猫に与える時も、運動量増加、食欲増進、等の効果を得るために使用してほしいものです。
マタタビの木のどの部位にも効果はあります。与えすぎには注意して、古くなり不衛生な枝を放置したり、ビニール袋を飲み込んだりさせないように管理を十分してください。

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